見切りをつけることも大切

筆者が通った高校は、どちらかというと校則が厳しかったです。毎朝校門では、校則を破る生徒と守らせようとする先生のバトルが繰り広げられていました。

大人になった今振り返ると、「そんなに生徒に手を焼くのなら、校則を変えるか校則を守らない生徒に見切りをつけるかをすればよかったのでは?」と思います。

時代や世代によって、物事に対する考え方が変わったり、違ったりすることは当たり前ですし、高校生というもう少しで大人の仲間入りをする立場の生徒に対しては、社会的なルールや常識を明らかに逸脱し、それを注意されても改めない人間は、社会では淘汰されることを教えることも教育の一環なのではと思います。

今になって振り返ってみると、学校や先生方には、「口うるさく注意しても生徒は学校を辞めないだろう」という考えがあったように思えます。その考えが、学校や先生方に校則を時代の変化に合わせて変えていくという当たり前の発想をなくしていたように思えます。

また筆者を含めて生徒や保護者側にも「多少の校則違反では学校を追い出されないだろう」という気持ちがあり、同時に校則を変えるための働きかけや学校や先生方に見切りをつける行動力が足りなかったように思えます。社会的なルールや常識を守らなければ将来的に困ることになるという自覚と、学校や先生に対しても時代の変化に適応できなければ社会から淘汰されるということを示す行動が必要だったように思えます。

お互いに甘えがあり、毎朝バトルをしながらも一歩進んで変わることをしなかったように思えます。今振り返ると、学校側と生徒側がもう少しお互いに距離感と「自分が変わらなければ相手は離れていく」という緊張感を持つことが大切だったと分かります。

いきなり相手に見切りをつけることはしなくてもよいと思いますが、甘えや争いが続く不毛な人間関係を続けるよりは、時として相手から離れたり、見切りをつけることもこれからの時代は大切になってくると思います。ただ、見切りをつけるタイミングは慎重に見極めないといけませんが。

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local_offerevent_note 2020年12月15日