質の高い教育とは何かを考える

先日、国連が定めたSDGsの17の目標について大まかですが知る機会がありました。

SDGsの17の目標

【画像引用 国連 駐日代表事務所 ホームページ

国や人、性別による不平等や差別、貧困の解消など様々な目標が定められていましたが、筆者が個人的に気になったのが、「質の高い教育をみんなに」という項目です。

未だに世界には学校に通えない子供たちが多くおり、6億以上の人々が読み書きと算術を身に付けていない事実に基づいて作られた目標ですが、筆者はこの目標について少し考えました。一体何をもって「質の高い教育」といえるのか、と。(参照 ヤフー 検索結果)

学校の設立や読み書きと算術を身に付けることはもちろん大切です。しかし、それだけでは「質の高い教育」とは言えないような気がします。

世の中には様々な人がいます。地理的に学校の設立が現状では難しい土地に住む子供たちや、病気や怪我、障がいなどで学校への通学や読み書きや算術を身に付けるのが困難な人、自分が生まれた国の教育制度が合わない人、何らかの事情で本意ではない進路を選ばざるを得なかった人など様々な人がいます。

「質の高い教育」とは、個々の事情や性格、素質、ニーズに合わせ、教育方法を細分化し、選択できるということが大切ではないかと思います。

発展途上国の場合

・親子で読み書きや算術が出来ない場合に親子で通える学校の設立

・通学が難しい親子のための寮や下宿、仮住まいの建設

・教育期間中の学費や生活費の支援

先進国の場合

・通学が難しい子供たちや学生のためのオンライン授業の普及

・読み書きや算術が困難な人のためのそれを補うためのスキルの教育

・世界中の教育システムから自分に合ったものを選ぶシステムの確立

・一度本意ではない進路を選ばざるを得なくなっても、再び進路を選び直すための教育制度の普及

などが大切になってくると思います。

筆者も出来ればもう一度納得のいく学び方をしたいと思っていますし、その時はきちんと自分の進路を自分の責任で選びたいと思います。

また、子供たちの場合は、保護者や教師の方をはじめとした周囲の大人が、現在の子供たちが置かれている現状や時代の変化を学ぶ時間を設け、大人たちが時代の変化に合わせて柔軟に考えを変えて子供たちに対応していくことも大切です。実際筆者も学生時代に周囲の大人に、「どうして私は今の時代を生きているのに分かってくれないの」と思うことがありました。

生まれや環境に関係なく、誰もが教育を受けることが出来る世界になった時、世の中は本当の意味で豊かになるのではないのでしょうか。そう考えてくると、全てのSDGsの基盤となるものは教育ではないかと思います。

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local_offerevent_note 2021年1月8日