時代はパーソナライズへ

パーソナライズとは、マーケティング用語のひとつです。簡単に説明すると、1人1人の趣味やサイトの検索履歴などから、その人に適した商品やサービスを勧める販売の方法です。

現代社会は、物も情報も昔とは比べ物にならないくらい溢れています。同時に昔のような大量生産や大量消費に疑問を持つ声も聞こえてくるようになりました。筆者自身も、物の多い家で育ちましたが、成長するにつれて物の多さに疲れることが多くなり、物の多さは精神的な豊かさに直結するとは限らないという考えに至りました。

当たり前の話ですが、人間は1人1人が様々な面で違いがあり、地球の資源は限られています。そのように考えられるほどに、社会全体が成熟し、企業や顧客に求められる常識やモラルのレベルがより高くなり、目の前にある商品やサービスをやみくもに買うのではなく、自分に最適な商品やサービスを長く使い続けるという考えに変わってきているのではないのでしょうか。

そんな社会の流れの中で、新たに出てきたのがパーソナライズという考えだと思います。以前筆者が書いた、「服のレンタルをしてみました」の記事の服のレンタルサービスも、厳密に言えばパーソナライズの考えに基づいたサービスです。

筆者個人としては、常識やモラルの範囲内ではあっても、1人1人の違いに合わせた商品やサービスの販売には賛成です。先述の通り、物が多い環境は疲れますし、後先考えずに目の前の商品やサービスをやみくもに買う受動的な考えは今後のグローバル化していく社会では通じないと思うからです。

では、パーソナライズの考えを広めるにはどうしたらよいかを考えると、公共的な部分ではテレビやインターネットで発信し、個人間では口コミやSNSを積極的に活用することだと思います。そして何より大切なのは、商品やサービスをしっかりと自分で調べて、自分の目で確かめることだと思います。

今後はパーソナライズの考えがもっと広まり、子育てや教育の現場、昨今の働き方改革でもパーソナライズが当たり前のようになっていけばいいと思います。パーソナライズの積み重ねが、以前「質の高い教育とは何かを考える」でも紹介した、国連が目標とするSDGs(持続可能な開発目標)にもつながっていくのではないのでしょうか。

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local_offerevent_note 2021年1月12日