セルフレジの投稿と精神的余裕

少し前、朝の支度をしながらテレビを見ているとSNSで「混雑時のスーパーで子供にセルフレジをやらせるのはやめてほしい。後ろに並んでる人たちの中には、体調が悪い人や家に早く帰らなければならない理由がある人もいるかもしれないから」という投稿が話題になっていると紹介されていました。

この投稿には大きな反響があり、ネット上では賛同、反論、中立と様々な意見が飛び交っています。筆者は子育て経験はありませんが、騒ぐ子供たちにイライラする気持ちも、子供たちが大人の思い通りにならないことも理解はできるので個人的には中立の立場です。ただこの投稿を観たとき、「こういうことが話題になるのは、世の中が息つく間もないほど忙しくなり、親御さんを含めて大人たちが、子どもたちの経験や成長を見守る余裕が持てなくなったということなのかな」と感じました。

また、この投稿についてメンタルケアの専門家の方は、「コロナ禍の影響で「不寛容な雰囲気」が広がっている。」と分析し、「自粛などが続き「無駄なことをしたくない」、「自分の時間を大切にしたい」、「待つことが苦手になった」と言う人は多い。」とコメントしています。外出先などで自分をコントロールできない出来事に遭い焦っても、その後落ち着いて「次はどうしようか」と考えたり、「そんなこともあるか」と折り合いをつけていた人たちの行動が、ステイホームをきっかけに変わりつつあるのかもしれません。

筆者が子どもの頃、セルフレジはありませんでしたがおままごとやおつかいで買い物のやり方を自然に学び、その過程を周囲の大人たちは見守り時には手助けもしてくれました。今振り返ると、おままごとは人に迷惑をかけることもないのでおおらかに見守ることができ、おつかいは少々戸惑ったり失敗したりしても、「これも成長に必要な経験」と思ってくれていたのでしょう。

色々なものが進化し、環境が変化することは今では当たり前のことですが今までになかった問題が出てくるのも事実です。ただ、セルフレジで言えば全体的な解決は難しくても、大人がそれぞれに工夫できることはあると思います。これからは大人たちが忙しくてもある程度の余裕や寛容さを忘れないようにすること、その姿を子供たちに見せることができる世の中になってほしいと思います。

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「セルフレジ 子供 やりたがる」の検索結果 – Yahoo!検索

 

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local_offerevent_note 2022年8月26日