様々な自己表現方法で生まれる変化~自立訓練(生活訓練)での試み~

自立訓練(生活訓練)※施設ジョブエルを利用する人の目標の一つに「コミュニケーション力を高める」というのがよく出てきます。「コミュニケーション力」といっても、話す力、聞く力、理解する力など様々な要素があります。

いきなり他者とのコミュニケーションを図ることが難しい方は、最初に自己表現の練習を行うことがあります。

今回は、ジョブエルで行っている自己表現の方法についてご紹介します。

 

〇表現方法は多彩に

元々おしゃべりが好きな人は会話で自己表現をすることができます。人前で話すのが苦手な人であっても、文章で書くことができる人もいます。ジョブエルでは、会話と文章表現だけでなく、アートも自己表現の一つとして練習に加えています。絵画、コラージュ、書写などその人に合った自己表現方法をカリキュラムを通して見つけていきます。

ある程度自己発信ができる方については、ジョブエルでの出来事を文章と写真にして、フェイスブック記事を作成しています。

〇徐々に表れる変化

個人ワーク、グループワーク、アートなどの自己表現を繰り返し行うことで、人前で発表ができるようになる、自分の気持ちを表現できるようになるといった効果が表れてきます。

障害や生活環境によりこれまで受動的な判断が多かった方は、楽しい、難しい、嬉しいといった自分の気持ちに気づくことが主体性を生み出し、将来の選択ができるようになります。

 

〇コミュニケーション力

変化が表れてくると同時に、自信が高まってきます。自信の高まりにより、自己発信の頻度が自然と増えてきます。コミュニケーションは一方通行ではいけませんので、時には、聞くことや、意見を受け入れることもあります。ジョブエルでは、発表をする際に感想や質問の機会を設けています。言葉のキャッチボールを増やして、お互いの理解を深めることを促しています。

 

※自立訓練(生活訓練)は、障害のある人が自立した生活を送ることができるよう、日常生活で必要となるさまざまな能力の維持や向上のための訓練などを行います。
自立訓練(生活訓練)の詳細についてはこちら「リタリコ仕事ナビ」

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local_offerevent_note 2020年3月16日