障害者フライングディスク講習会を見学して

2020年8月23日、兵庫県立総合リハビリテーションセンター障害者スポーツ交流館(体育館)で行われた、障害者フライングディスクの講習会の様子を見学してきました。
障害者フライングディスクは、名称通りディスクを使った競技で、一般向きの競技を基に、ディスクの種類やルールも変えて障害者が行えるようしたものです。全国組織として日本障害者フライングディスク連盟という団体があります。全国障害者スポーツ大会の種目には入っていますが、パラリンピックの種目には入っていません。現在パラリンピックに参加できるよう関係団体が取り組みを行っているそうです。
現在、障害者向けの競技として行われているのは、円形のゴールの通過数を競う「アシュラシ―競技」と飛距離を競う「ディスタンス競技」のふたつです。

今回の講習会は兵庫フライングディスク協会の主催で行われたものです。講習会といっても椅子に座って講師の話を聞くものではなく、実際に模擬練習を行いながら、すでに審判資格を持っている方のブラッシュアップ講習で、特に今回はコロナ禍の現状を踏まえて、どのような点を考慮して、行っていくかがテーマになっていました。参加者の年齢層は幅広く、10代から高齢者の方までいました。男女比は大体同じくらいでした。今回の講習会に参加されている方は、健常者の方のみでしたが、競技自体は身体・知的・精神いずれの障害の方も参加されており、また重度の障害者でも参加できる競技です。
見学した際の雰囲気は、講習を行っているという感じではなく、普通に練習を行っているようでした。講習者がとても話上手な方ばかりで、堅苦しい感じはなく、皆さん和気あいあいと行っていました。

【競技の様子】
講習終了後時間を取って頂いて、兵庫フライングディスク協会の代表の方とお話をさせて頂きました。代表によると競技の認知度は広がっており、兵庫県に関しては競技者人口も増えているそうです。ただ競技を行っていくうえで大きな役割を果たしているボランティアの絶対数が、障害者スポーツ全体の認知度が広まることにより、結果的に多くの競技にボランティアが分散し、ボランティア人口が減っているということになっているそうです。またこれは障害者スポーツ全体に言えることですが、障害者全国スポーツ大会が開催されると、大会開催地の障害者スポーツが大会に向けて盛り上がっていくのですが、終了と同時に、一気に熱が冷めてしまうということがあるそうです。兵庫県でも2006年の開催時に盛り上がり、その後熱が冷めるということがあったそうで、こういった盛り上がりをどうやって持続させていくかが、課題といえそうです。
代表はこちらの質問に対して終始にこやかに対応され、練習後のお疲れのなかを時間を取って頂き、色々な話を聞けてとてもありがたかったです。
今後もこの競技への理認知度が高まり、健常者のボランティアも含めて競技人口が増えていくことを願ってやみません。

【競技の様子】
画像はいずれもスタッフのSNSより転載しました。

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  • スピノザ

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