精神障害者訪問看護ステーション「ミント」を訪問して

先日、訪問看護ステーション「ミント」を尋ねました。「ミント」は精神障害者に特化した訪問看護ステーション(*1)です。近年精神障害者特化型は増えていますが、需要を考えるとまだまだ数が少ないようです。
「ミント」は2013年に兵庫県の稲美町で設立されましたが、2018年に同じ兵庫県の明石市藤江に移転しました。明石市は市長の肝いりで独自の福祉政策を行っており、その点も考慮して明石市に移ったそうです。
設立をした代表看護師は池田真奈さんという方で、もともと神戸市西区の精神障害者施設の関西青少年サナトリューム(*2)で働いていました。病院内で精神障害者の退院に向けてのケアーを行っていましたが、退院後のケアーの必要性を感じたことから、病院を退職して「ミント」の開設に至ったそうです。
現在、常勤6名非常勤15名の看護師を含む職員が常時100件程度のケースを扱っています。担当はあまり固定せずチーム制で訪問看護にあたっています。原則的には看護師1名で訪問しています。週1回の訪問が多いのですが、週3回までの訪問が可能です。また土日は基本的に行っていませんが、ケースにより対応は可能だそうです。
精神障害者の訪問看護で重要な業務は、利用者の思いや希望を聞き取ることだそうです。特に医師の診断やカウンセリングで言いづらいことを、話せる雰囲気作りを心がけているとのことでした。また投薬の管理がうまく出来てない人のために投薬チェックも行っています。また身体面への配慮も行い、血圧などの健康面のチェックも大事な仕事です。

グループホーム外観
「ミント」が目指しているのは利用者の「自立」です。「自立」といっても、就労や経済的自立のみを指すものではなく、自分の考えで自分の生活を築くことが大事だと言います。退院後のさらなる生活基盤の確立をするため、9月から神戸市垂水区で別会社でグループホームの運営も行うようになりました。ホームは自立した生活を行うために、集団ではなく個室で利用者自身が管理するようにしています。
これからは、ニーズの高まっている発達障害の方の対応にも力を入れていきたいそうです。ジョブエルとしても今後とも「ミント」も含めた地元の訪問看護ステーションとの連携を深めていこうと考えています。

*1 訪問看護
下記参照のこと
訪問看護
*2 関西青少年サナトリューム
下記参照のこと
関西青少年サナトリューム
ミントHP

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local_offerevent_note 2020年9月30日
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