私の入院ライフ(1)

1回目の入院(扁桃腺切除)

【画像引用 扁桃腺炎の治療法】
私はこれまでの人生の中で、4回入院をしました。
1回目は1970年代の中ごろ、中学生の時に扁桃腺を摘出した手術です。
私は幼少時から呼吸器系の病気になることが多く、今に至るまで花粉症に悩まされ続けました。経緯をはっきりとは憶えていないのですが、おそらく内科医から「扁桃腺が腫れているので、摘出した方が良い」と言われたように思います。
医師の勧めで民間の総合病院に行くことになりました。1週間程度の入院で済むということで、人生初めての入院生活をすることになりました。4人部屋ということもあり、あまり寂しい思いはしませんでした。
入院3日目ぐらいに手術が行われました。添付した図にはレーザーメスの使用とされていますが、この時代はまだ普通のメスでの執刀でした。部分麻酔をかけられて手術が行われました。最初は問題なかったのですが、時間と共に麻酔が効かなくなり、激しい痛みが襲いました。執刀医に訴えて麻酔注射を行ったのですが、まったく麻酔が効きませんでした。最後は口の中をはがされるような痛みに襲われ、そのまま失神してしまいました。
手術後も傷跡の痛みが続き、しばらくは固形物の摂取は出来ませんでした。両親が見舞いに来てくれ、ジュースを持ってきてくれたのですが、よりによってオレンジジュースで、傷口にメチャクチャ沁みました。
また手術後1日ぐらいは体がフラフラしていました。トイレに行くのが大変だったのですが、看護師さんより「大変やったら尿瓶をあてるけど」と言われましたが、なにしろ思春期真っ盛りのころだったので、それだけは死んでもイヤだと思い、必死になってトイレに向かいました。また同室の人で喉の手術をした人がいましたが、間違って舌を切られたりしていました。
ここまで痛い思いをしたにも関わらず、花粉症はほとんど改善されませんでした。現在では摘出するとかえって免疫力が低下することと、摘出のメリットがあまりないことから
、ほとんど行われなくなっているそうです。
扁桃腺手術

2回目の入院(尿管結石)

【画像引用 看護roo】
2回目は1983年に大学生の頃に遭遇した激痛のためでした。友人と映画を観に行った帰り道、腰のあたりに重だるい感じがしました。その後違和感はなくなり「なんだったんだろう」と思いながら床に就きました。
しかし夜遅く突然言いようのない激痛を感じました。それはこれまで感じたことのない痛みで、「えっ、死ぬの?」と思いかねないほどの痛みでした。とにかく救急車を呼ばなければと思ったのですが、痛みのため思うよう動けず、不安感もあり当時住んでいた下宿の、隣室の友人を起こし救急車の手配をお願いしました。
10分あまりで救急車が到着したのですが、なぜかそのころには痛みは収まっていました。
近くの民間病院に到着後、すぐに検査が行われました。検査結果はすぐに出て医師から、「尿管結石です」と言われました。初めて聞いた病名で、医師から詳しい説明を受けました
尿管結石
尿管結石(尿路結石、腎結石)とは、腎臓と膀胱をつなぐ尿管に、結石が滞留することです。痛みは結石が尿管を降りていく際に起こります。特に尿管に2か所細いところがあり、そこを通る時に大きな痛みが起こるそうです。原因はストレス、運動不足、食生活が挙げられます。ただ体質的に腎臓機能が低い人がなりやすいようです。結石が大きい場合は外科的な治療が必要ですが、通常は自然に降りて来るのを待つことが一般的です。また水分をこまめに採ることで、かなり防ぐことが可能だそうです。
入院は結局1日だけで済みました。隣室の友人に色々必要なものを持ってきてもらいましたが、あまり使うヒマがありませんでした。翌朝には退院したのですが、それを知らない友人が入れ違いで見舞いに来てくれていたそうです。

3回目の入院(同じく尿管結石)

【画像引用 ひまわり医院HP】
3回目の入院も尿管結石でした。1990年ごろのことで、この時はすでに仕事をしていました。最初の痛みは深夜でした。激痛に襲われましたが、前回のことがあったので、尿管結石だと思い、すぐに救急車を呼び、即日入院となりました。
前回1回の痛みで済んだので、今回も同じように考えていたのですが、繰り返し激痛に襲われ、前回よりも激しい痛みでした。痛み止めを打ってもらいましたが、あまり打ちすぎると効き目がなくなり、また尿管の動きが止まることで、結石を押し出す力が弱くなり、結果的に結石の排出に時間が掛かるため、あまりお勧めしないと医師に言われ、我慢することにしました。
痛みはとてつもなく激しく、度々気を失いました。妻と実母が度々見舞いに来てくれたのですが、なにが出来るという訳でもなく、後から聞くと見ていることしか出来なく、辛かったと言っていました。これだけの痛みがあっても、特に健康や命に別状はなく、余計な心配はしなくてよいのですが、それだけになにか理不尽なものを感じました。
入院は4~5日ぐらいで済みました。とにかくすることといったら、横になって点滴をすることだけです。しかし私の血管が細いことと、どの看護師も刺し方が下手だったようで、度々うっ血をして、その痛みがかなり鬱陶しかったです。
医師と動かした方が良いと言われたので、ロビーに行って体操をしたりしたのですが、そうすると看護師から「巡回の時にいないと困ります」と怒られました。なので巡回の時間をあらかじめ聞いて、その時間を外して体操をしていたのですが、医師の都合で時間がずれ、やはり巡回の時にいないと怒られました。また相室の男性が夜中になると、必ずお経を唱えるのがたまりませんでした。
こういったことと痛みのため、ノイローゼ気味になってしまい、どっちみち待ってるだけならと、こちらから願い出て退院しました。後で聞いた話だと、結構問題のある病院だったようで、入院の受け入れが良いので、救急患者は大概この病院に回されるとのことでした。
退院後も繰り返し痛みは続き、電車中や出張先の会議中に痛み襲われた時は、本当に冷や汗ものでした。数か月後に結石は排出されましたが、その際に膀胱を傷つけたようで、膀胱炎になるというオマケまで付きました。
これ以降は現在にいたるまで再発はしていません。あの痛みを思うともう2度となりたくないと思っています。

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local_offerevent_note 2021年12月24日
  • スピノザ

    フィットボクシングでダイエットしてます