女子サッカーファンショップFC ROKKEN

1月28日、新長田の六間(神戸市長田区)にある「FC ROKKEN」を尋ねました。
「FC ROKKEN」は女子サッカーに特化したファンショップです。代表の三宅博人さんが、2004年のアテネオリンピックで女子サッカーを観たことがきっかけで興味を持ち、起ち上げたお店です。神戸市が震災復興で行っていた、地域活性化のためのプロジェクト企画に乗り、1年間補助金をもらった上で事業を始めました。昨年には人通りの多い場所に移転し、現在に至っています。

<代表の三宅博人さん>
代表が作りたかったのは、単なるショップではなく、ファンが交流出来る場所を作ることでした。取材当日は平日の昼間だったため、他のお客さんはいませんでしたが、土日は結構賑わっているそうです。店内には大きなテレビモニターがあり、常時サッカー関連の番組が流されています。またドリンクの販売もしており、飲み物を飲みながらファン同士の交流が出来るスペースになっています。お客さんは9割がた男性だそうで、女子サッカーのファン層自体も同じぐらいの割合だそうです。
日本女子サッカーは2011年東日本大震災の年にワールドカップドイツ大会に優勝した際に、なでしこジャパンの名前と共に、人気が一気に爆発しました。またこの時にMVPになった澤穂希選手のカリスマ的な存在感に、どちらかというとマイナースポーツであった女子サッカーが、世間の注目を浴びるようになりました。しかし2015年の澤選手の引退後、大きなムーブメントを起こせず、人気は続いていますが、2011年の盛り上がりには届いていないようです。代表はこの状況を少しでも、良い方向に変えて行きたいとの気持ちが強く、色々な取り組みを行っています。

ショップのメインの営業はグッズの販売です。神戸に本拠地を置く「INAC神戸レオネッサ」と姫路に本拠地を置く「ASハリマアルビオン」の商品を多く扱っていますが、他チームのものも扱っています。またサッカーチームを作ろうとする人たちのために、ユニホームやフラッグのデザイン・制作の請負もしています。またチケット販売や、イベントの開催なども行っています。
ただ、近年はグッズやチケットはネットでの販売が一般的で、単に販売するだけでは難しく、それ以上のプラスアルファの要素がなければ、お客さんの呼び込みは難しく、その点が代表の悩みどころではあるようです。
女子サッカーに限らず、女子スポーツはマイナーな面が強く、またどうしても選手のアイドル的な部分に注目が集まり、男性人気に支えられている面が大きいようです。ただ最近は女性が女性アイドルの「推し」することも多く、また女性がスポーツを観戦する機会も増えており、女性層を取り込むことによって、ファン層の広がりも期待できると思います。またアイドル的な興味から出発しても、そこから競技そのものの興味に繋がることも多く、代表もそういった面を伸ばしていく方が良いとの考えでした。

興味ある方はぜひ行ってみて下さい。JR・地下鉄の新長田駅または地下鉄の駒ヶ林駅から歩いて少しのところにあります。
FC ROKKEN HP

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  • スピノザ

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