美術館での日々(1)国立国際美術館に行ってみた

正面玄関
【画像引用 大阪観光局公式サイト】
コロナ禍のため多くの美術館が閉館されていました。そのような中で、6月2日に再開した大阪の国立国際美術館へ行ってきましたので、美術館と現在開催中の展覧会を紹介します。
国立国際美術館は、1970年の大阪万博の際に造られた「日本万国博覧会美術館」が基になっています。万博美術館は万博の期間中、古代から現代にいたる400点以上の美術品が展示されました。万博終了後は展示作品は各国に戻されましたが、建物はそのまま残され、1977年に現代美術作品の展覧会を主とする国立国際美術館として生れ変わりました。2004年建物の老朽化に伴い取り壊しが行われ、収蔵作品は大阪市北区中之島に新たに建てられた新しい国立国際美術館に移され現在に至っています
美術館はすべて地下に造られており、写真が美術館の正面玄関で、ここからエスカレーターとエレベーターで地下1階のエントランスホールにおります。ここにはチケット販売所のほかに、レストラン、ショップ、資料室があります。また収蔵作品を観ることもできます。展示スペースは地下2・3階にあり、ここで展覧会が開かれます。展示面積は両階あわせて4,650m2の広さです。地下3階は主に企画展、地下2階は主に常設展示展が行われています。

SONY DSC

収蔵作品 「ロンドン」アレキサンダー・カルダー(1962)
【画像引用 個人ブログ】

収蔵作品 「影」高松次郎(*1)(1962)
【画像引用 個人ブログ】
美術館には多くの作品が収蔵されており、一部の作品を除くといずれも第2次世界大戦後に造られた作品で、800点以上におよびます。この中からテーマ毎に作品を選び出し、常設展示展が行われています。エントランスホールには建物と一体型の作品が3つ展示されています(アレクサンダー・カルダー「ロンドン」(1962)立体、ジョアン・ミロ「無垢の笑い」 (1969)陶板画、高松次郎「影」(1977)絵画)。

「ヤン・ヴォー展」(6/2~10/11)より「無題」(2018)
【画像引用 ファッションプレス】
今回の訪問時には「ヤン・ヴォー」展と常設展示展が行われていました。ヤン・ヴォー(1975~)はベトナム出身の美術家で、いわゆるボートピープル(*2)としてヨーロッパに逃れ、現在はドイツとメキシコを拠点に活動を行っています。作品はプライベートなことがらと社会・政治・戦争などを一つにまとめ、インスタレーションアート(*3)として製作しています。
いずれの展覧会も10月11日まで行われています。障碍者手帳を提示すればすべて無料で観ることができます。近くに立ち寄る機会があれば観に行って下さい。
*1 高松次郎
高松次郎
*2 ボートピープル(英語: boat people)
ボートピープル
*3 インスタレーションアート(英語: Installation art)
インスタレーションアート

ブログランキング・にほんブログ村へ
local_offerevent_note 2020年7月21日
  • スピノザ

    フィットボクシングでダイエットしてます