美月さんと翼さん

はじめに

【画像引用 ドラマガーデン】
これから私の好きな女性俳優の記事を書こうと思います。
今回はその第1回目として、山本美月さんと本田翼さんを取り上げたいと思います。この2人にはふたつの共通点があります。
①モデル出身で俳優をやっている。
②ガチオタ(*1)(ジャンルは少し違いますが)
という点です。
またいくつかの作品で共演もしています。

本田翼さん(左)山本美月さん(右)
【画像引用 ファッツイン】

山本美月(1991~)さん

【画像引用 アクトレスプレス】
山本美月さんは1991年生まれのモデル・俳優です。2009年7月第1回「東京スーパーモデルコンテスト」に高校3年生で出場、グランプリを獲得し同年「CanCam」の専属モデルになり、2017年に「卒業」するまで続けました。仕事を続けながら明治大学農学部生命科学科を4年で卒業し(*2)、2011年にドラマ、2012年に映画に初出演し、現在に至るまで俳優業を続けています。特に映画初出演作の「桐島、部活やめるってよ」(2012)に出演し脚光を浴びました(*3)。その後も多くのドラマ・映画の出演をしましたが、そのルックスのためか、男性に恋い焦がれる清純なヒロイン役が多かったのですが、しかし近年は悲劇的なヒロインや、探偵役をするなど演技の幅を広げています。
一方、ルックスとは似合わないオタク(偏見)で、特に漫画とアニメのオタクです。特に好きなのは「鋼の錬金術師」(2001~11)で、主人公のエドワード・エルリックが理想の男性だそうです。コスプレも趣味(及び仕事)でしており、「銀河鉄道999」(1977~)のメーテルや、アニメ「少女革命ウテナ」(1997)の天上ウテナのコスプレを気に入っており、メーテルの役でドラマに出たこともあります。また食虫植物を育てており、昆虫を餌にやるのが日課だそうです。

【画像引用 ねとらぼエンタ】
筆者が最近観たドラマでは「パーフェクトワールド」のヒロイン役が印象に残っています。このドラマはマンガ(2014~)が原作で、松坂桃李(1988~)事故による脊椎損傷のため車いすを利用することになった高校時代の同級生と付き合う女性の役を演じています。この手の話はいわゆる「お涙頂戴もの」になりがちですが、原作は脊損障害者の生活を取材して書かれたもので、褥瘡、失禁・失便、体調の急変などを丁寧に描いており、ドラマ版もその様子をきちんと描いていました。また山本美月さん演じるヒロインも、自身の恋愛感情と現実のはざまでの葛藤や、家族の反対や理解も描いていました。また別の経度障害者の経度であるが故の悩みや葛藤を描いていました。また理学療法士の役割をきちんと描いていました。ドラマ自体も良かったのですが、現在の脊損障害者の問題を正確に描いており、お勧めできるドラマです。

【画像引用 starringheavenlyrics】
山本美月さんは演技が上手くないと言われること多い方です(*4)。しかし「パーフェクトワールド」での演技は、障害者に恋愛感情を持ったヒロインの感情をうまく表現しており、男女の違いはありますが同じ立場の筆者には身につまされるものがありました。これからも活躍してほしいです。

本田翼(1992~)さん

【画像引用 SSG】
本田翼さんは1992年生まれのモデル・俳優です。同じ事務所の別々の7人から、同時にスカウトされ、2006年から芸能活動を始め、「Seventeen」(2006~)「ラブベリー」(2007~)「non-no」(2010~18)(集英社)と3つの雑誌で専属モデルとして活動しました。2011年からは俳優活動も始め、ドラマ「GTO」リメイク版(2012~14)の生徒役で脚光を浴びました(筆者は未見)。その後数多くのドラマや映画に出演し現在に至っています。
本田翼さんの出演作で印象に残っているのは山本美月さんと共演した映画「少女」(2016)です。原作は湊かなえ(1973~)の小説(2009)です。物語は親友の自殺をきっかけに死に囚われてしまったふたりの高校生の物語です。ミステリーなのでこれ以上は詳しく書けませんが、思春期に誰もが通るであろう自己への問いかけが、親友の自殺という体験により、深い闇に入り込んでしまう物語です。本田翼さんは激しい葛藤を、狂気に落ちかける寸前まで演じており、代表作と言っていいと思います。
それまではどちらかというと清純なタイプの役柄が多かったのですが、この作品の前後から多彩な役につくようになり、警察の特殊捜査班の刑事、殺人犯を親戚に持つ一児の母、詐欺師を摘発する操作集団のリーダー、自衛艦に乗り込むジャーナリスト、などを演じ、アクションシーンも見せていました。本田翼さんもあまり演技が上手くないという意見もありますが、筆者は下手だとは思いません。


【画像引用 youtube】
モデルと俳優を行っているということから、すごくおしゃれな(死語)女性の感じがしますが、彼女にはもうひとつの面があります。それはマンガとゲームの(かなり深い)オタクという面です。マンガは主に少年マンガ、ゲームはドラクエなどメジャーなゲームもしていますが、ホラー系ゲームなども好きだそうです。ゲームに関しては最長で仕事がオフの日にご飯もほとんど食べずに18時間おこなったこともあり、マネージャーに注意されたそうです。またゲームを実況した動画配信で14万人が生視聴し、最終的に200万人を超えたそうです。現在は新しいゲーム作成の企画メンバーになるなど、かなり「本気」モードでゲームに関わっているそうです。
筆者が本田翼さんに着目したのは、俳優業もさることながらこのオタクな側面に惹かれた面があります。またバラエティーなどでも、モデルというよりショートカットのサバサバ系女子の雰囲気で、全体に少年ぽい感じに好感が持てます。これからも活躍続けて欲しい人です。

【画像引用 Y速報】

おわりに

今回はモデル出身でガチオタの女性俳優を取り上げました。今後は女性に限らず男性俳優も含めて紹介していきたいと思います。
*1 ガチオタ
オタクの中でも本気度の高いオタクを指す。対義語は「にわかオタク」(筆者はにわかという表現はあまり好きではありませんが)。
*2 4年で卒業し
芸能人は大学に進学しても仕事との両立が難しく、中退したり留年が続くケースが多いのですが、実験やレポート提出が多い自然科学系の学科で4年で卒業したのは大変だったと思います。
*3 脚光を浴びた
ただ山本美月さん自身は、この作品を超えられないと長年悩んでいたそうです。
*4 演技が上手くない
日本ではモデルやアイドル出身の俳優を下手と決めつける偏見があるように思います。

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local_offerevent_note 2020年9月8日
  • スピノザ

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