日本語が読み書き中心でややこしいから外国語が苦手になる?

多くの日本人が外国語に苦手意識を持っています。筆者も大学で英語を専攻しましたが、それでも読み書きは何とかなっても話す、聞くとなるとまだ苦手意識があります。

しかし、最近気づいたのは、「読み書きが中心でややこしい日本語に慣れすぎて外国語が苦手になるのでは?」ということです。

皆さんも学校の国語の授業を思い出していただければ分かると思いますが、日本語は漢字、カタカナ、ひらがななど多くの文字を覚え、そこに敬語なども加わってくるため、どうしても読み書きが優先されます。

筆者が小学生の時は、国語の授業だけでは間に合わず、クラス全員で毎朝漢字ドリルを1ページずつ勉強していた記憶がありますし、宿題で漢字練習が出ない日はほとんどありませんでした。それほどまでに日本語は覚えなければならない文字が多いということだと思います。

国語で読み書きが重視されるのは日本全国に寺子屋があった江戸時代の頃からのようで、そのおかげか当時の日本の識字率はかなり高かったという説があります。特に町人は現代でいう共働きが主流だったため、働くために男女問わず読み書きが必須だったようです。(参照 ヤフー 検索結果

一方で、同じ頃のヨーロッパは、イギリスやフランスでも当時の識字率は1割から2割程度とかなり低かったという説があります。見方を変えれば、読み書きができない人が大半のため、会話のスキルを上げざるを得ない文化ができたとも考えられます。(参照 ヤフー 検索結果

このように、「読み書き」を重視する日本語と「会話のスキル」を重視する外国語は、言語のタイプとして全く違うものに思えます。

タイプの違う言語をタイプが違うことを認識せずに学ぼうとすると、苦手意識が出てくるのも納得できます。外国語を学ぶには、まずは日本語とのタイプの違いを認識することからスタートするのがよいのかもしれません。

現在はグローバル化に伴い、若い人々を中心に、会話の内容に具体性を求めるようになってきているように思えます。自分と会話相手は違うと理解し、具体的に伝えることが大切な世の中になりつつあるのかもしれません。

ブログランキング・にほんブログ村へ
local_offerevent_note 2021年1月26日