須磨山上遊園見聞録

はじめに

須磨浦山上遊園入口
【画像引用 神戸観光スマートパスポート】
須磨浦山上遊園は神戸市須磨区の須磨浦公園内にある遊園施設です。1959年に開設されました。これまで山陽電鉄の子会社である須磨浦遊園(株)が運営していましたが、2019年より山陽電鉄の直営になりました。山陽電鉄の須磨公園駅下車すぐそばにあります。
鉢伏山と旗振山にまたがっており、園内を六甲縦走路が通っています。園内にはロープウェー、カーレーター、リフトといった移動手段があります。娯楽施設として植物園、展望台、サイクルモノレール、ミニカーランド、などがあります。昭和の匂いのするレトロな遊園地として、知る人ぞ知る施設でしたが後述する映画「アキレスは亀」が施設を舞台に撮られた映画ということで、再び注目を集めるようになりました。

施設内の紹介

須磨浦山上遊園の全容
【画像引用 個人ブログ】

ロープウェー
【画像引用 キスプレス】
山陽電鉄須磨浦公園駅を下車して少し行くと遊園の入口があります。まずここからロープウェーに乗って山上へ行きます。ここからの眺めは明石海峡や大阪湾が一望に望めます。

カーレーター
【画像引用 産經フォト】
ロープウェーが到着すると、そこからカーレーターに乗り換えて、さらに上に向かいます。カーレーターは車体をコンベアに載せて移動する乗り物です。過去いくつかの施設で稼働していましたが、現在は須磨浦山上遊園のものが日本では唯一です。乗り心地の悪さが有名で、園自体も自虐的に紹介しています。しかし実際に乗ってみると、確かに乗る時と降りる時にかなり振動しますが、途中はそれほど揺れませんでした。

リフト
【画像引用 トリップアドヴァイザー】
ここからさらに上がるためにリフトを利用します。リフトは普通のものですが、安全ベルトがなく、かなり高所を通るため、少々怖い乗り物です。リフトは旧摂津国と旧播磨国の国境をまたいでおり、そこには大きな字で表示が書かれています。

植物園
【画像引用 神戸市緑化事業推進室】
園内にはいくつかの植物園がありますが、植物園というより大きめの花壇のようなものです。梅、ハマナス、フジなどが咲き誇っています

展望台
【画像引用 YOUTUBE】
カーレーターとリフトの中間に、回転展望台があります。ここからの眺めは絶景です。食堂、喫茶、ゲーム機(かなり昭和レトロのもの)、土産物屋、などがあります。残念ながら筆者が行った際には、整備のため回転していませんでした。珈琲を頂きましたが結構美味しいお味でした。また展望台の前にはBBQ広場があり、予約をしておけば食材の提供があり、手ぶらで行けるそうです。

サイクルモノレール
【画像引用 いこーよ】

ミニカーランド
【画像引用 須磨浦山上遊園】
遊園地にはサイクルモノレールとミニカーランドがあります。サイクルモノレールは二人乗りのもので、ここから眺めも絶景です。ミニカーランドは後述する映画の中でも目立った存在ですが、これも当日は休止していました。

ドレミファ噴水パレス
【画像引用 個人ブログ】
過去にはドレミファ噴水パレスとい施設がありました。噴水にあわせて音響や光線を使ったものでしたが、老朽化と利用者の減少で1987年に閉館しました。当時はこの施設のTVCMがよく流れており、私の世代(現在60代)にはおなじみのCMでした。

当時のTVCM

噴水ランド
【画像引用 トラベリングナヴィ】
現在はパレスに代わって噴水設備があります。
他にも子供向けの遊具や、お茶屋さんなどがあります。

映画「アキレスは亀」

【画像引用 KOBE C 情報】
筆者が須磨浦山上遊園に改めて興味を持ったきっかけは、「アキレスは亀」(2022)という映画を観たことでした(似たようなタイトルで「アキレスと亀」(2008)という北野武監督の作品がありますが、全く関係はありません)。最初に観たのは筆者の娘で、「須磨浦山上遊園を舞台にした変な映画がやってるよ」と言われ、興味を持ち観に行きました。
ストーリーは公式サイトのストーリー紹介が面白いのでそのまま載せます。
「亀のアキレスが誘拐された!飼い主の大学院生・メイ(土肥希理子)は刑事(盛井雅司)と共に神戸を走る。JR・山陽電車・ロープウェイ・カーレーターを次々に乗り継ぎ、須磨浦山上遊園で物語はクライマックスへ!失踪した教授(木元としひろ)の行方は?山頂で明かされる巨大な陰謀とは!」
と言うような内容です。この紹介を読んで気が付くと思いますが、いわゆるB級クソ映画です(C級かな?)。しかし以前別の記事ででも書きましたが、筆者はこの手の映画がたまらなく好きで、内容にも満足できました。監督の佃光(つくだひかる)さん(1984~)はこの手の映画をずっと作り続けているかたのようですが、筆者は初めて観る監督です。出演者の多くは関西の小劇場の俳優の方が演技されています。
基本的にはアキレスを巡る「追っ掛け映画」なのですが、移動手段が電車や遊園の乗り物というのが笑わせます。ロープウエーやカーレーターはもちろん、サイクルモノレールやミニカーも逃走劇に使われ(ってどうやって逃げるんや!)。展開のよく判らない脚本と、チープな特撮で、「魅せて」くれます。まあ一応ハッピーエンドなので心地よく観ることができました。上映時間が38分のなので、過去の5分程度の短編作品があわせて上映されました。上映後は俳優のお二方による裏話トークがあり、それもなかなか楽しめました。

須磨浦山上遊園へGO!


遊園周辺の全景
【画像引用 個人ブログ】
遊園のチケットは乗り物とセットで1800円のものがお得です。介助者が必要な身体障害者には割引があります。休日に行きましたが、親子連れの客がそれなりにいました。職員の方に聞くと、映画の影響で「少し」お客さんが増えたそうです。
さあ、あなたも須磨浦山上遊園のめくるめく世界へGO!

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local_offerevent_note 2023年7月18日
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