声優の世界（3）女性声優総進撃の巻

【画像引用　たろそく】
これまでの記事で度々書いてきたように、私の推し声優は上坂すみれさんです。しかしそれ以外にも好きな女性声優がいます。今回の記事は筆者が好きな女性声優に関するものです。
最初に紹介するのは井澤詩織（1987～）さんです。埼玉県出身で、幼いころから演劇と美術に興味を持っていたそうです。高校の時に放送部に入り、それまでのアニメ好きと結びついて、声優の仕事に興味を持ったそうです。その後専門学校で声優の勉強を行い、2009年に声優デビュー果たし現在に至ります。
愛称は「しーたむ」で、独特な声質を持っており、「ケロケロボイス」と自ら名乗ってます。その声質のためか「人外」や少年の声を当てることが多く、一方で「素敵なお姉さん」役もやっており、幅広い演技で様々な役柄をこなしています。またナレーションの仕事も多岐にわたって行っています。主役も行っていますが、どちらかというと脇役で光るタイプの声優です。、
この年代の声優には珍しく歌手活動は行っていません。しかしヲタク気質の多趣味で、カメラでの美少女撮影、一卵性双生児の姉（愛称「あねたむ」）と共にコミックマーケット回りを行い、妖怪検定・深海生物検定を取得しています。
ショートカットでさばさばした性格のためか、女性人気も高く、趣味の話を自身の番組で語り人気を得ています。一方異常なまでの偏食家で、お酒も飲めないそうです。食レポが日本一ヘタな声優と呼ばれています(笑)。
代表的なアニメ作品は「ヘボット」（2016～7）の主人公ヘボット、「メイドインアビス」（2017～22）のナナチ、「チェンソーマン」（2022）のポチタ、「いじらないで長瀞さん」（2021～3）の桜、「機動戦士ガンダム水星の魔女」（2022～3）のソフィ・プロネなどです。ナレーションの仕事としてはBS1で放送されている「突撃！ストリートシェフ」があります。特に「メイドインアビス」のナナチ役では、全国のファンに滂沱の涙を流させ（筆者も泣きました）、その名前を知らしめることになりました
2023年に初めての写真集を出し、現在乗りに乗っている声優さんです。筆者もこれからも追いかけていきたいと思います。

「メイドインアビス」のナナチ

【画像引用　アニメダ・ヴィンチ】
次に紹介するのは鈴木愛奈（1995～）さんです。北海道出身で、幼いころはかなりの音痴だったらしく、心配した母親が小学校へ上がるタイミングで、民謡教室に入学させたそうです。このことが後のアニソンへの思いにつながっていきます。子ども時代は外遊びの好きな活発な子どもでしたが、アニメヲタクの従姉妹の影響もあって、アニメに惹かれるようになりました。次第にアニメに関わりたいという思いが募り、アニソンシンガーを目指して、アニソングランプリに出場し、ファイナリストの3人に残りました。
高校卒業と共に上京し、専門学校に入って声優の道を志す様になりました。2016年アイドルを目指す女性アニメで、演じる役柄と同じライブ公演を行うというこのタイプの作品の先駆けとなった「ラブライブ！サンシャイン‼」に出演し、また2018年には「邪神ちゃんドロップキック」の主役邪心ちゃんを演じ、一躍有名声優に名前を連ねました。また2019年には念願のソロの歌手デビューも果たしました。
愛称は「あいにゃ」です。上坂すみれさんから「黒髪ロングで清楚系美少女、ヲタク男子が一番好むタイプの女性声優」と言われました（笑）。しかしそのキャラクターは見た目とはかなり違い、美少女なのに大の美少女好きで、同じグループの女性声優に対しての、かなり変態的（笑）な言動が目立ちます。また笑い方がおっさんぽくて、酒が大好きというキャラクターです。しかし一方努力家でもあり、歌に関しての思いも強く、日々研鑽を行っているそうです。
代表作は「ラブライブ！サンシャイン‼」（2016～7）の小原鞠莉、「邪神ちゃんドロップキック」（2018～22）、「いわかける！」（2020）の四葉幸与、「いじらないで長瀞さん」（2021～3）のヨッシー、「逆転世界の電池少女」（2021）の蒼葉夕紀などです、アホの子から努力家のクライマーまで多彩な演技を披露しています。特に「邪神ちゃんドロップキック」でのはじけた演技はファンを増やしました、またその歌声は声優界で一二を争う美声です。これからも推していきたい声優さんです。

「邪神ちゃんドロップキック」より邪心ちゃん

「いわかける！」の主題歌を歌う鈴木愛奈さん

【画像引用　声優ナビ】
最後に紹介するのは小松未可子（1988～）さんです。三重県出身です。2003年アイドルとしデビュー、ただし仕事は土日だけで、平日は学校へ行ってました。しかしアイドルを通して何をしたいかが掴めず、大学入学を機にアイドルを引退しました。しかし再び芝居をしたいという気持ちになり、大学に通いながら芸能事務所に所属して、様々なオーディションを受けました。同じ事務所の先輩が、アニメで主役を務めており、そのつながりで仕事を紹介してもらい、2010年に声優デビューを、2012年には歌手デビューを果たしました。
愛称は「みかこし」です。最初から声優を目指していたわけではないためか、かなり試行錯誤を行いながら、自分の個性を磨いていきました。さまざまな役を行ってきましたが、「モーレツ宇宙海賊」（2012）で主役の女子高生の海賊船船長、加藤茉莉香を演じたことで、一躍注目を浴びるようになりました。その後さまざまな役をこなしていきましたが、どちらかというと脇役で光るタイプです。またボーイッシュな声質のため、少年や元気な女の子役を演じることが多いです。また歌手としての活動も積極的に行っており、力強い歌い方が特徴的です。
尊敬する歌手は倉木麻衣（1982～）さんで、2015年に共演を果たして夢をかなえました。倉木さんを知ったきっかけはアニメ「名探偵コナン」（1996～）を子どもの頃から観ていたことで、今も大ファンだそうです。人柄もよく頼りなる存在のため、声優界では姉貴的存在です
代表作は「モーレツ宇宙海賊」以外では、「ニセコイ」（2014～5）の鶫誠士郎、「若おかみは小学生」（2018）の神田あかね、「スター☆トゥインクルプリキュア」（2019～2020）のキュアセレーネ、「半妖の夜叉姫」（2020～2）のせつな、「呪術廻戦」（2020～1）の禪院真希、「ドラゴンクエスト　ダイの大冒険」（2020）のマアム、などです。
2022年には同じ声優の前野智昭（1982～）と結婚し、2023年には第1子が誕生しました（愛称「べびこし」）。現在は少し仕事をセーブして、子育てに励んでいるそうです。
これからも推していきたい声優さんです。

「モーレツ宇宙海賊」の加藤茉莉香
今回は3人の女性声優さんを紹介しましたが、いずれも主役より脇で光るタイプの声優さんです。またこれはこの3人に限らないことですが、皆さん見えないところで努力されている方ばかりです。これ以外にも多くの優れた女性（もちろん男性も）声優さんがいます。声優を通してアニメを観ると、また違った観点から鑑賞できるので、興味を持たれたら幸いです。