私の好きなアニソン10選(6)

はじめに

今回の記事は「私の好きなアニソン」の6回目です。これまで5回に渡って記事を書いてきて「もういい加減ないやろお」と思っていたのですが、新しいアニメも出てくるし、古いアニメでも「そういえばこれ忘れてたなあ」というのが結構あって、6回目の運びとなりました。今回の記事を書くにあたった編集部から「曲を選んだ理由について書いてほしい」とのリクエストがあり、この記事から書くことにしました。それと選定にあたっては「曲が好きで、アニメも好き」な作品を選んでおり、「アニメは好きだが曲はいまひとつ」や「曲は好きだがアニメはいまひとつ」の作品は選んでいません。また選定は筆者の独断と偏見で選んでおり、誰でも知っている有名曲より、知る人ぞ知る名曲を中心に選んでいます。まあこんな御託は置いといて、楽しんでください。

「サイボーグ009」~「サイボーグ009」(1968)


作詞:漆原昌久、作曲:小杉 太一郎、歌:東京マイスタージンガー
「サイボーグ009」は石ノ森章太郎(1938~98)原作のSFアニメ作品です。この主題歌はシーズン1のために作られた曲です。漆原昌久は詳細不明、小杉太一郎(1927~76)は著名な映画音楽の作曲家で、コンサート作品も多数作曲しています。東京マイスタージンガー(1964~)は、コーラスグループです。
「サイボーグ009」は度々アニメ化されており、以前の記事でシーズン2の主題歌を紹介しましたが、最初に見た「009」ということもあり、なかなか捨てがたい曲なので選びました。ちなみにアニメに先行する劇場版でも、この曲が主題歌として使われています。明快で力強い曲です。

「みなし児のバラード」~「タイガーマスク」(1969~71)


作詞:木谷梨男、作曲・編曲:菊池俊輔、歌:新田洋
「タイガーマスク」は梶原一騎(1936~87)原作のプロレスアニメです。秘密組織「虎の穴」によって育てられたレスラーが、孤児たちの生活を救うため、組織にたてつき闘う物語です。この曲はエンディングテーマです。木谷梨男は斎藤侑(1934~2021)の別名で東映のプロデューサーです。菊池俊輔(1931~2021)は著名な映画音楽作曲家です。新田洋(1949~)は後に森本英世と改名して、敏いとうとハッピー&ブルー(1971~)のリードボーカルを務めています。
このアニメが放送されていたころは、正直プロレス自体はそれほど好きではなかったのですが、このアニメは熱心に観ていました。プロレスものと言いながら、ほとんどSF的な技の応酬や、悪の秘密組織の存在が特撮ぽくって、楽しんで観ていました。「みなし児」という言葉も過去のものになってしまいましたが、この時代はおそらく「戦災孤児」のイメージが強かったと思います。
昭和臭ただよう名曲です。

「おジャ魔女カーニバル!!」~「おジャ魔女どれみ」(1999~)


作詞:大森祥子、作曲:池毅、編曲:坂本昌之:歌:MAHO堂(千葉千恵巳、秋谷智子松岡由貴)
「おジャ魔女どれみ」は東映アニメ制作のオリジナル作品です。魔女の力を使って世界を幸せにする作品です。大森祥子(生年不明)は作詞家・ネイリスト、池毅(1953~)は作曲家・シンガー、坂本昌之(1965~)は作曲家・音楽プロデューサーです。千葉千恵巳(1975~)、秋谷智子(1976~)、松岡由貴(1970~)は作品の声優です。
このアニメは娘と一緒によく観ていました。少女たちの成長と友情を描いた明るく楽しい話なのですが、時折重たいテーマの作品が作られ、特に魔女でありながら魔法を使わないで生きている女性の話は、人生の諦念を強く感じさせる、こども向きとは思えない(いやむしろこども向きだからこそと言っても良いかもしれませんが)名作です。
明るく楽しい曲です。

「真赤な誓い」~「武装錬金」(2006)


作詞:福山恭子、:作曲・編曲・歌:福山芳樹
「武装錬金」は和月伸宏(1970~)のマンガ原作による作品です。モンスターに命を奪われた主人公が、錬金術の力で蘇り、悪の組織と闘う作品です。福山恭子(生年不明)は作詞家、福山芳樹(1963~)は著名なシンガーソングライター、ギタリスト、作曲家、編曲家です。ふたりは夫婦関係です。
作品は「勇者系」の作品ですが、結構複雑なストーリーがよく出来ていました。また闘う男女のコンビが、必ずしも恋愛関係で描かれていないことにも好感が持てました。敵役の「パピヨン」は結構悲劇的な存在の上、非情だが憎み切れない性格で、現在に至るまで人気のあるキャラクターです。
勇壮な中にも悲壮感もただよう曲です。

「空色デイズ」~「天元突破グレンラガン」(2007)


作詞:meg rock、作曲・編曲:斎藤真也、歌:中川翔子
「天元突破グレンラガン」はガイナックスによるオリジナル作品です。正直なんだかよく判らん内容ですが、とにかくドリルで闘ってます。meg rock(日向 めぐみ、生年不明)は、日本のシンガーソングライター・作詞家・作曲家。斎藤真也(1976~)は作曲家・編曲家。中川翔子(1985~)はおそらく日本で一番有名なヲタクです。
選んどいていうのもなんですが、好きか?と言われるかなり微妙な作品です。なによりストーリーが判りにくいのが(筆者の理解能力の問題もありますが)めんどくさい作品です。しかし、とにかく作品のテンションが高く、特撮っぽいノリが結構イケてるので選びました
とにかく元気の出る曲です。

「Sparkling Daydream」~「中二病でも恋がしたい!」(2012)


ZAQ:作詞・作曲・編曲・歌
「中二病でも恋がしたい」は虎虎(覆面作家)の原作ライトノベルのアニメ化作品です。タイトルから想像される内容と違って、少年少女のある意味成長物語です。ZAQ(1988~)は女性のシンガーソングライターです。
放送当時は観ておらず、CSの再放送でまとめて観ました。観た理由はタイトルに興味を惹かれたのと、推しの声優さんが出ていたことです(というか後者の理由がほとんどですが…)。観始めた時はバカっぽい内容を期待していたのですが、次第にバカっぽいままに、シリアスな展開になり、登場人物がなぜ「中二病」になった話が展開にひきこまれ、特に推しの声優さんの演じる少女が、自分の思いを述べるシーンでは涙が止まらなくなりました(この件は別の記事でも書いています)。オトナになることの難しさを描いた名作です。
主題歌はアップテンポの素敵な曲です。
つれづれ(3)

「踊れ!きゅーきょく哲学」~「アホガール」(2017)


作詞:上坂すみれ・月蝕會議、作曲・編曲:月蝕會議、歌:上坂すみれ
「アホガール」はヒロユキ(1982~)のマンガ原作による作品です。タイトル通りアホなガールの話です。月蝕會議(2017~)はバンド名、上坂すみれ(1991~)は声優・歌手で本作の声優も務めています。
このアニメの一番すごいところは、男性主人公がヒロインの顔を平気で裏拳で殴ることです(!)。これだけ聞いたら単なるパワハラですが、暴力の描き方が双方向(?)なので、それほど気になりません。とはいうものの現在では少々作りづらい内容でしょう。
この曲はエンディング曲で、アップテンポのキャッチーな曲です。

「キラリ☆彡スター☆トゥインクルプリキュア」~「スター☆トゥインクルプリキュア」(2019~20)


作詞・作曲:藤本記子、 編曲:福富雅之、 歌:北川理恵
「スター☆トゥインクルプリキュア」(2019~20)はプリキュアシリーズ16作目の作品です。宇宙を舞台に星座の力を使って悪と闘います。藤本記子(1979~)は日本のシンガーソングライター、福富雅之(1978~)はミュージシャン、ふたりは夫婦関係です。北川理恵(1990~)はミュージカル歌手です。
これも放送当時は観ていなくて、CSの再放送で観ました。観始めた理由は推しの声優が
(以下略)。「追加戦士」が出てくるのが「戦隊モノ」っぽく。また登場人物の関係性が良く、最終的にラスボスを除いて、敵が全員改心するのが素敵でした(ラスボスが改心しない理由が少しキツイのですが…)。また推しの声優がキャラが、自分の思いを述べるシーンで(以下略)また最終回でプリキュアたちの「その後」を描いたことでも話題になりました。
ポップで楽しい曲です。

「かたち」~「メイドインアビス 烈日の黄金郷」(2022)


作詞:タナカ零、作曲:eba、歌:安月名莉子
「メイドインアビス 烈日の黄金郷」はつくしあきひと(1979~)原作マンガによる、シーズン1のアニメ作品です。時代も場所も判らない世界を舞台に、巨大な縦穴「アビス」に向かい「お宝」を発掘しに向かう「探窟家」たちを描いた作品です。タナカ零は詳細不明、eba(1987~)は作曲家、安月名莉子(1993~)はシンガーソングライター。
原作の発表時から話題になっていた作品ですが、アニメ化されることでさらに広く知れ渡りました。シーズン1は2017年に発表されましたが、シーズン2が放送されるまで5年あまりの時間が経ちました。時間がかかった理由は色々あるようですが、作品の内容をきちんとアニメ化するための試行錯誤があったようです。画の可愛さと裏腹に、登場人物はいずれも過酷な試練にさらされ、多くの登場人物が亡くなります。しかし一方亡くなった者も、生き残った者に願いを残して果て、それが連綿と繋がっていきます。正直観始めた際はいまひとつピンとこなかったのですが、最初からもう一度観直すと、その内容に圧圧倒されました。しかしシーズン2以降の展開が過酷で、「ここまでやるのか」と思うくらいつらい内容ですが、最後に必ず「救済」のある展開に心が打たれました。特に最終回ではあふれる涙を抑えることが出来ないぐらい感動しました(われながらよう泣くなあ)。原作はいまだ完結しておらず、続編が望まれます。
主題歌は原作の世界観を描いた、希望と救済を歌った曲です。

「Cherish」~「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」(2022)


作詞:磯谷佳江、作曲・編曲:ヒゲドライバー。、歌:石原夏織
「社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。」は有田イマリ(詳細不明)原作のマンガによるものです。ブラック企業に務める通称「社畜さん(女性)」の残業時にどこからともなく現れる幼女幽霊との出会いを描いたほっこりアニメです。磯谷佳江(生年不明)は作詞家、ヒゲドライバー。(1983)はミュージシャン、石原夏織(1993~)は声優・歌手で本作で声優も務めています。
「社畜」という言葉も一般化してしてきましたが、これはそういう悲惨なアニメではなく、それほどブラックな企業として描かれていません。なぜ幼女(しかも複数の)が幽霊になったかの説明がなく、なにかに恨みをもっているようでもありません。幽霊たちは「社畜さん」の身体を心配して怖がらせて帰らそうとするのですが、幽霊が可愛すぎてかえって「社畜さん」が会社に残ってしまい、本末転倒になっています。とにかく可愛いので、心が癒されます。
主題歌は明るく楽しい曲です。

番外「筐体哀歌」(2022)


作詞・作曲・編曲:ZAQ、歌:上坂すみれ
番外編で紹介するのは上坂すみれの新しいアルバム「ANTHOLOGY & DESTINY」のリード曲です。上坂すみれは度々述べている私の推しの声優さんです。どうして推しになったのかを説明するのかは難しいのですが(上坂さんもアイドルの推しがいて、推している理由を聞かれたとき「推し理由はいらない!」と答えたそうです)、キュートの容姿と裏腹に、放送禁止用語をバンバン口にして、それでいて育ちよさのせいか、全然不快感を抱かせない不思議な人です。またとても知性と教養があり、ヲタクとしても1級品です。ロシア好きで有名ですが、昨今の事情で誹謗中傷にさらされたようですが、スルーを決め込んでいます(正しい選択だと思います)。いくつか記事にもしているので、そちらも参考にして下さい。
すみぺ様、降臨~声優の世界
私の東京物語(2)
上坂すみれ全国ツアー大阪公演を観て
PVも楽しいメタル系の不穏なメロディの曲です。

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local_offerevent_note 2022年12月2日
  • スピノザ

    フィットボクシングでダイエットしてます